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マイフレンズ

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2008年9月 6日 (土)

喧嘩

我が家に遂にVISTA搭載のノートPCが導入された。といっても、アキバまでしこしこ買いに行ったのだ。気に入ったブツが近所の家電量販店に置いてなかったのと、通販だと数日後になってしまうので、そんならいっそ買いに行ったほうがいいと判断した。アキバでジャンク屋の冷やかしも兼ねた散歩も楽しめるのだ。土曜の午後、電車に揺られて、まずは野暮用のある神田まで行く。神田辺りは平日より確実に人が少なくてすっきりしていた。神田まつやにも顔を出した。若旦那が忙しそうにしていた。そこからアキバの電気街までは僅か。昌平橋を渡り、目的の店に行くまで、ちょっとジャンク街を彷徨った。2GBのSDカード(しかも東芝製)が680円で売っていたので、すかさず購入。びっくりだ。1年くら前に2GBのサンディスク製のSDカードを7,000円くらいで買ったのに。いや、その7,000円で買ったのもその時は安くてびっくりしていた。数年前に512MBのSDカードを1万円くらいで買ったような気もする。その前は128MBのスマートメディアが1万円くらいした。

さて、私の求めるノートPCを売っている店は価格COMで見つけた安売りPCの店。案の定、めちゃくちゃチープな店構えで、販売員の兄ちゃんもどことなくやる気の無さそうな感じだった。ま、そりゃそうだろう。この手の店なんて、アフターなんて全く無いし、売りっぱなし。私のように、単に安く買いたいという人だけが来る。だからというわけではないが、この手の店はちょっとうら寂しい路地に面していたりする。最もディープなアキバの地域である。二階がメイド喫茶だったりする。PC屋のくせにアキバ名物のおでん缶も売ってるし、ジャケット無しの怪しげなDVDも置いてある。

現金と引換えに、ブツを受け取った。ブツはこれまたチープで大きな紙袋に無造作に入っていた。私の買ったのは、今、主流の15.4インチのものではなくて、14.1インチと、やや小降りのものだけど、結構重かった。普通、ある程度重量がある買い物すると、プラスチックの取っ手もつけてくれるだろうけれど、細い紐みたいなもので、ぶら下げて歩くにはすぐに手が痛くなる。我慢、我慢。私は人ごみを避けて、神田の駅を目指した。そう、秋葉原の駅は人で溢れかえっていると思ったからだ。

須田町(靖国通り)の交差点に差し掛かった時だ。うどん屋の前で、高校生の男と三十代の男が猛烈に口論していた。今にも飛び掛ろうとする三十代の男を、おそらく同僚だと思われる男が必死に抑えていた。二人とも別にどこにでもいるような普通の高校生とサラリーマンだ。ただ、高校生は女の子と一緒だった。女の子はちと色っぽいというか、マセた感じだった。一方のサラリーマンのほうも、酒に酔っ払って単に因縁つけているようなタイプではない。お互いに好青年という感じである。私はたまたま信号が赤だったのもあるが、そこに立ち止まり、2mくらいのところで見学していた。周囲にもたくさんの大人がいたが、誰も止めようとしていなかった。

最近の喧嘩はいきなりナイフなどを取り出して、というルール無用のタイプが多いけれど、この喧嘩はそういうような展開にはならないと周囲が見ていたのか、割合、のんびりした、むしろ微笑ましく思っていたのだろうか。私もすぐ近くで見ていても、全然緊張感も無く、どうせすぐ終わるだろうと思っていた。ところが、高校生が「こら。ぼけ。謝れ。こら。謝らんかい。」と言った途端。サラリーマンが急に静止役の同僚の手を振り解いて、高校生に飛び掛っていった。高校生も負けるもんかと応戦する直前に、例の同僚が二人の間に割って入り、寸前のところでサラリーマンの男の軌道を逸らした。高校生は一瞬相手を見失ったが、尚もぐんぐん近づいて、「これ。おんどれ。」と騒いだ。

ここで実は私が高校生にかちんと来た。こら。おめ、年長者に向かって、何言ってんだ。てめ。おめえこそボケだろうが。おじさんが身を持ってわからせてやるから覚悟せい。と、言いたいところだが、「おっさん何言ってんだ。」と言われるのが関の山というのもあるだろうし、だいたいどっちが本当は悪いのかも分からないし、それに私はノートPCの手提げをぶら下げているのだ。なので、係わり合いにならないように心掛けた。いきなり、若い頃のマッチにも似た高校生が飛び蹴りを繰り出して、大事なノートPCを壊されたらたまったもんじゃない。さっき買ったばかりなのに、「すみません、初期不良です。」なんてのこのこ店に戻るような図を想像してしまった。

信号が青に変った。大部分のギャラリーはその場を離れて横断歩道を渡り始めた。仕方ない。私もそれほど長い時間そこに居るほど暇じゃないので、慌てて交差点を渡った。んー、でもどういう結末になったのか非常に興味ある。体格的にもそれほど変らないし、経験値とか年齢的なもののハンデも互角だと思うし、いっそ殴り合ってみるのもいいかもしれない。たぶん周囲で見ていた大人たちもそういうのを期待して見ていたのかもしれない。どっちが悪いのか、そんなことよりも、高校生は彼女の手前、サラリーマンも世間体みたいなものを背負っているのだろう。後に引けないという状況をそれぞれが作り出してしまっているのだ。

まあ、しかしだ。確かに生意気な高校生だが、「ごめん、ごめん。おじさんが悪かったよ。許してちょんまげ。」と言うだけで事は片付くと思うんだけどね。それを三十代のサラリーマンはなかなか言えるもんじゃないんだよね。そういう意味では私はえらく歳を食ってしまったなあ、なんて帰りの電車の中でシミジミと思ったのである。

しばざ記 526

Akiba

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